同じ「効率化」でも、なぜこんなに違う?2つの会社のその後
From:佐々木仁志
川越市内のオフィスより…
まだ年号が平成だったころ、二人の若者が東京に出てきました。
彼らはとてもよく似ていました。
それぞれに良い大学を出て、地元で一度就職し、必要なスキルを身につけて、やがて上京。
「人のためになる仕事をする。そのための会社を立ち上げるぞ」
という、情熱的な夢に満ちていました。
やがて、それぞれの会社が立ち上がりました。
二人の会社は、業種はまったく違うのですが、やはり似ているところがありました。
それは「どんどん効率化を進める」ということでした。
どちらの会社もITを使って、仕事をどんどん効率化していきました。
普通にやったら1時間かかるような作業が、30分、20分、10分と、だんだん短くできるようになりました。
そうして、どちらの会社も、どんどんと仕事が増えていきました。
ですが… 時がたつにつれ、二人の会社に違いが生まれてきます。
一人の会社は、社内の空気がだんだん悪くなりました。
休憩時間、休憩室に人が集まると、会社のグチや悪口で盛り上がります。
やがて休憩が終わったらしぶしぶと仕事に戻る、という感じでした。
もう一人の会社はそんなことはなく、休憩時間であっても、
「ここをこうすればもっと仕事が早くなる」
「ここはこう変えればお客さんにわかりやすい」
という前向きな言葉が飛び交っていました。
何が違いを生じさせたのでしょうか?
それは、二人がそれぞれの会社で進めている効率化の、「内容の差」でした。
社内の空気が悪くなった会社では、業務だけでなく、「人間関係」も効率化していました。
悩みがあって上司に相談にいくと、「5分(だけ)ね」と言われます。
それ以上は1秒も伸ばしてもらえません。
しかも5分近くになると、上司が腕時計をチラチラと見始めます。
それを見て部下も「ああ、上司は私のことよりも次の予定を気にしている」と思い、もう話すのはやめようと思うようになりました。
言いたいことも言えない不満を抱えながら、効率化によって仕事だけは山ほどくる。
おかげで従業員たちはいつもストレスでいっぱいでした。
一方、もう一人の会社では「業務だけ」を効率化していました。
それで空いた時間を、すべて人間関係に使うようにしていました。
だからたとえば、会議も、終わる時間を決めていません。
みんなが意見を出し合い、みんなが納得しあうのに、時間制限は邪魔になると考えていたからです。
これはもう一人の会社から見れば「時間を決めていない会議なんてムダだ」なんて思われてしまうかもしれません。
ですが、そこで時間をかけて、社員みんなの気持ちを一つにしておくことで、日々の業務がおどろくほどスムーズに進むのです。
空いた時間を人間関係に使う、というのは、お客さんに対しても同じです。
同じ業種の他の会社では、お客さんとの会話が30分くらいであるのに対し、
この会社では、一時間から一時間半くらいの時間をかけてじっくりと、お客さんと話をします。
こうした「業務だけ効率化」、「多くの時間を人間関係に使う」というやり方のおかげで、
この会社は業界内で常にトップの成果を出し続ける会社となりました。
一方、もう一人の会社は、一時期はその業界内でトップとなったのですが、
社員の入れ替わりも多く、競争もはげしいため、なかなかトップに返り咲けない…という状態が続いています。
・・・
ということで、二つの会社のお話をしました。
一つは私が以前勤めていた会社。
もう一つは今いる会社、全国障害年金パートナーズです。
私はここでIT責任者として業務の効率化を進めているわけですが、
進めながらふと
「以前いた会社でも『効率化効率化』って言ってたけど、今の会社とだいぶ違うなぁ」
と思いまして、お話ししました。
業務はどんどん効率化できます。
ですが、人間関係は効率化できません。
あなたも話す前に「5分ね」なんて言われたら、もういいや、話すのやめよ、って思いますよね。
私たちはそのことがよくわかっています。
あなたの「わかってほしい」という気持ちに、きちんと応えられる社労士事務所です。
あなたのための社労士が、ここにいます。
あなたからのご連絡を、お待ちしています。



