一刻も早く、「炎上させても儲からない世界」になってほしい
From:佐々木仁志
川越のオフィスより…
昨年の年末。
私はSNSに流れてきた、ある動画のニュースを見ました。
何十万人ものフォロワーを持つ人が、「うつ病と診断された」と話す動画です。
ですが、その動画の中で、その人はこんなことを言っていました。
「俺がうつ病のわけがない」
「うつ病のやつが嫌い」
「うつ病は自分に甘いだけ」
「気のもちようで何とかなる」
胸がギュッとなりました。怒りで。
私が感じた怒りは2つあります。
まず1つ目。
発言そのものです。
「自分に甘いだけ」
「気のもちようで何とかなる」
これをもし、自分が自分に向かって言うなら、まだ分かります。
でも、それを外に向かって発信する。
今まさに苦しんでいる人たちの目に、わざわざ届く場所に投げる。
その無神経さが、どうしても許せない。
そして2つ目。
「なんでそんな発言をしたのか」です。
これは私の想像です。
「こう言えば炎上する」
「そうしたらまた注目される」
そう思って、あえて言ったのではないか。
いわゆる「炎上商法」です。
SNSの世界では、注目を集めればお金になる。
今回の件は、うつ病の人を否定することで注目を集め、お金に変える。
つまり、うつ病の人を“商売の道具”にしたのではないか。
先にも言ったとおり、これはまったくの私の想像です。
ですが、悲しいことですが、ネットでは同じような方法で儲けていると思われる人が、たくさんいるのです。

とにかく、私はそんなふうにして、この動画のニュースに憤りを感じました。
でも、救いもありました。
その動画に集まったコメントのほとんどが、こういう内容だったんです。
「この発言はおかしい」
「うつ病は甘えなんかじゃない」
「うつ病の人に対して失礼だ」
それを見て、私は少しだけホッとしました。
ああ、ちゃんと分かってくれている人は、たくさんいるんだなと。
実際、その反応を受けてか、動画のタイトルも次のように変わりました。
「うつ病と診断されました」
↓
「うつ病の一歩手前と言われました」
それでOKなのかどうかは人それぞれだと思いますが、私自身は「もう、うつ病を利用するな」とだけ思いました。
現代は、AIなど、本当に驚くようなスピードで技術が進化しています。
その技術がもっともっと進歩して、一刻も早く「炎上させても儲からない世界」になってほしい。
「うつ病で苦しんでいる人に、少しでも早く障害年金が届く世界」になってほしい。
そもそも「うつ病になる人がいない世界」になってほしい。
私は、そう願っています。



