なぜうつ病は再発するのか?

うつ病は再発しやすい病気として知られています。
海外の研究によると、
うつ病が治っても1年以内に約50%の人が再発しているようです。
この50%が再発するというだけでも衝撃的ですが、
実は、うつ病は再発を繰り返すごとに再発率が上がっていくんです。
●これまでに1回うつ病になった人が再発する確率:50%
●これまでに2回うつ病になった人が再発する確率:75%
●これまでに3回以上うつ病になった人が再発する確率:90%
3回以上うつ病になっていれば、
90%の可能性でまたうつ病が発症するなんて、おそろしい話です。
あくまでも統計データですので人によっては再発しないという人もいます。
しかし、うつ病はこれだけ再発率の高い病気だということは
理解しておきましょう。
では、なぜうつ病はこうも再発してしまうのでしょうか?
その理由は色々ありますが、次の二つの理由が大きいと思います。
【理由①:うつ病となったストレスの原因が解消されていない】
分かりやすいのは上司のパワハラなど、人間関係が原因でうつ病となった
場合です。
このような場合、会社を休職するなどして療養に専念し薬が効いて
症状が良くなったとしても、職場復帰すればまた上司のパワハラが
待っています。
せっかくうつ病が治っても元の環境に戻ればまたストレスを溜め込み、
結局うつ病が再発することになります。
病気が治る=同じ病気にはかからない
というわけではないのです。
人間関係が原因でうつ病を発症した場合、
相手を変えさせることで再発を防止することは困難です。
人間はそう簡単に変えられませんし、
他人が無理矢理変えることは相当困難です。
人は皆、自分の言動を正しいと思って行っています。
だからそれが間違っていると言われても修正することはできないのです。
パワハラやセクハラを止めろと言ったところで、
本人は指導やコミュニケーションの範囲内だと思っているため
一時大人しくなったとしても結局もとのパワハラ・セクハラ上司に戻ります。
他人を変えることはできないのだと、理解しておきましょう。
ストレスの原因となっている人から自分が遠ざかるのが一番です。
上司がストレスの原因なら会社に相談して異動するなり、
最悪転職しましょう。
家族がストレスの原因なら、家族と離れて生活するのも良いかもしれません。
【理由②:環境が大きく変わった】
人間は変化に弱い生き物です。
(変化したくない生き物といった方が適切かもしれません)
仕事のやり方を少し変えるだけで業務効率が大きく改善すると
分かっているのに動かない人、
思ったことをすぐ口にしてしまうことで損していることを理解しているのに
変えられない人っていますよね。
これは、人間が中々変化したがらない一例です。
そのような中、いきなり環境が変わったとしたらどうでしょうか。
自分で思っている以上に体はストレスを感じています。
環境が大きく変わる例としては、
退職・結婚・離婚・出産・死別・引っ越しといったものがあります。
仕事が原因でうつ病になった場合、退職は良い選択肢だと思いがちですが、
急に収入が途絶えるため将来に不安になり、うつ病が悪化することがあります。
いきなり退職するのではなく、まずは休職して傷病手当金を受けることを
お勧めします。
その後本当に退職すべきかをゆっくり考えて結論を出せばよいのです。
傷病手当金は最大で1年6ヶ月しか支給されませんが、
それでもうつ病が治らなければ障害年金という経済的支援があります。
また、結婚や出産もおめでたいことですが大きなストレスとなり
うつ病の原因になることがあります。
結婚も出産も新しい家族と生活を添い遂げるというものであり、
幸せなことではありますが、変化に弱い人間にはストレスにもなるのです。
マリッジブルーや産後うつという言葉もあるくらいです。
以前うつ病を経験していた人なんかはとくに注意が必要です。
事前にパートナーにうつ病が再発する可能性について話をしておき、
何かあったときのためにお互いにうつ病に対する理解を深めておきましょう。
環境が大きく変わる決断は、慎重に行ってください。
いかがでしたか。
以上がうつ病が再発する二つの理由です。
うつ病は自分一人で何とかするのは難しい病気ですので、
早めに精神科医やカウンセラーに相談することはもちろん、
家族や会社にも理解してもらうことが重要です。



