佐村河内さんの騒動と障害年金詐欺について

聴力を失った作曲家、佐村河内守さんのゴーストライター騒動が収まる気配がありません。
耳が聴こえるようになった、実は最初から聴こえていたなど色々いわれていますが、今回は障害年金の観点から思うところを書いていきます。
2014年2月14日の日刊ゲンダイの記事によると、
佐村河内さんは障害年金2級で、少なくとも年額170万円は年金を受け取っていたそうです。
【障害年金の内訳】
●障害基礎年金
778,500円+子の加算224,000円=1,002,500円
●障害厚生年金
700,000円+配偶者加算224,000円=924,000円
●計:1,926,500円(年額)
※障害厚生年金は本人の納めていた社会保険料の金額や納付期間などによって年金額が変わります。そのため、日刊ゲンダイの記事では、佐村河内さんの年金額を「少なくとも170万円」としたものと思われます。
もし佐村河内さんの耳が不自由でないとしたら、この障害年金の受給は不適切なものとなります。
今回の騒動は、私たち障害年金を専門にする社会保険労務士にとっても、非常に関心のある話なのです。
障害年金は知名度が低いことから、本来もらえるはずの年金をもらえていない人が数多くいることから、広報活動をしっかり行って障害年金の制度を周知してくれるよう、政府や年金事務所に求めている立場に私たちはいます。
しかし、いっこうに障害年金の広報活動は積極的に行われず、制度の知名度が上がる気配はありません。
積極的な広報活動が行われない原因は、障害年金の不正受給が増える可能性をおそれてのことだと私は考えています。
実は、障害年金は生活保護ほどでないにせよ、不正受給という問題を抱えています。
一度要件を満たして受給決定がなされると、要件を満たさない障害状態になるまで永続的に支給されるのが障害年金の特徴の一つです。
また、障害年金は非課税のため税金もかかりません。
数年に一度の更新手続きのときしか不正受給を見つける機会がないのです。
そのようなことから、障害年金は、暴力団関係者などの不正受給によりその資金源になっているという一面もあるのです。
不正受給を防止するために障害年金の審査を厳密に行うことには賛成します。
しかし、少し前にあった芸人さんの家族による生活保護の不正受給報道のときのように、役所が障害年金の支給を本来もらえる人まで制限することのないようにしてほしいと願います。
私たち全国障害年金パートナーズは、日々うつ病で経済的に苦しんでいる人から相談を受けています。
当たり前のことですが、不正受給には手をかしません。
今後も、受給要件を満たしている人が適切に障害年金を受給できるよう、全力で支援していきます。

社会保険労務士法人全国障害年金パートナーズ代表
うつ病の障害年金を2400名以上成功させた社労士
宮里竹識(みやざと たけし)は、うつ病の障害年金に特化した特定社会保険労務士です。障害年金を通じて、うつ病で働けない人に経済的な安心を届ける支援を行っています。初診日や病歴・就労状況等申立書の設計、医師診断書の記載支援など、障害年金の実務全体を一貫してサポートしています。

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