「おいしい?」と聞くか、「寒いのに」と言うか。

From:佐々木仁志
都内の喫茶店より、、

先日の日曜日のことです。

その日はすごく寒い日でした。夕方、私は用事を終えて、家に向かって歩いていました。

寒さで軽く足踏みしながら、横断歩道の信号が青に変わるのを待っていると、隣に母親と小さな女の子が並んでいました。

二人ともブルブルと震えています。

でも、私は目を疑いました。

女の子は、小さな手でカップのアイスとスプーンを持っていたのです。

「おいしい?」

母親が優しく尋ねると、女の子は震えながらもニコッと笑い、

「うん、おいしい!」

母親も微笑んで、「よかったね」と返しました。

その光景を見た瞬間、私はある記憶がよみがえってきました。

 

私が子どもの頃。

母と私と弟の3人で、近所の公園に出かけました。その日も今日と同じくらい寒い日でした。

私と弟が公園の遊具でしばらく遊んだあとに、私は「アイスが食べたい」と言って、母が買ってくれました。

でも、そのときの母の反応は、こうでした。

「この寒いのに、よくまあアイスなんて食べるのね」

その言葉は子ども心にグサッと刺さりました。

私は「おいしい」と言いたかったのに、言えませんでした。

口に入れたアイスの味も、なんだか分からなくなりました。ただ冷たいだけのものになってしまい、早く食べきろうとしました。

それだけならまだよかったのですが、その出来事は何年も経ってからも蒸し返されました。

「あのとき、仁志は寒いのにアイスなんか食べてさ〜」

親戚が集まる場でも、まるで面白いエピソードのように語られるのです。

でも、私は笑えませんでした。

あの日の「アイスの味」は、ずっと心に残っているのです。

 

目の前の女の子と母親を見て、思いました。

同じ「寒い日にアイスを食べる」という出来事なのに、親の反応が違うだけで、こんなにも記憶が変わるのか、と。

母親が「おいしい?」と聞いたことで、女の子は「おいしい」と感じ、幸せな時間を過ごしています。

一方で、私の母は「この寒いのに」と言ったことで、私はアイスの味を楽しめなくなりました。

たった一言で、子どもの記憶は変わるのです。

親の何気ない一言が、ずっと心に引っかかっていること。何年経っても思い出してしまうこと。

もしかすると、あなたにも似たような経験があるかもしれません。

それがもし、

「なんでそんなことで休むの?」
「甘えてるんじゃない?」

といった言葉だったら、、。

うつ病になった今も、その言葉が心のどこかに残っているかもしれません。

でも、大丈夫です。

あなたの気持ちを理解し、「大変だったね」と言ってくれる人もいます。

ちなみに、私の妻は違います。

私が寒い日にアイスを食べていると、

「寒いのにアイス食べたくなること、あるよね」

そう言ってくれます。

その一言が、どれほど心を温かくしてくれるか。

人の気持ちを受け入れてくれる言葉は、それだけで救いになります。

あなたにも、そんな言葉が必要なら。私たち全国障害年金パートナーズが、その役割を果たしたいと思います。

あなたの気持ちを理解し、支えたいです。

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