こいつ、俺に気があるな
From:山崎純平
草加のカフェより…
先日、妻と散歩をしていたときの話です。
夕方の少し涼しい時間でした。
空はオレンジ色で、風もやわらかい。
「こういう時間、いいなぁ」と思いながら歩いていました。

すると、前から小さな犬が歩いてきました。
ふわふわの毛。
丸い目。
ぬいぐるみみたいな犬です。
その犬が、なぜか私のことをじーっと見ているのです。
えっ?
そんなに見る?
私に何かついてます?
心の中でツッコミました。
でも、その犬は本当に私を見ています。
通りすぎても、顔だけこちらに向けて見ています。
私は思いました。
あ、これ、私のこと好きなんだな。
完全に勘違いです。
でも、そのときの私は自信満々でした。
「ほら、見て。あの犬、俺のこと好きみたい」
と妻に言いました。
妻は少し笑って、
「そうかなぁ」
と半信半疑です。
私は調子に乗りました。
よし。
少し近づいてみよう。
まるで人気者がファンに近づくような気持ちです。
心の中では、犬と友情が始まっていました。
私はやさしい声で、
「こんにちは〜」
と言いながら近づきました。
その瞬間です。
ワンッ!!!
ワンワンワンワンッ!!!
ガチで吠えられました。
うわぁ〜〜〜。
めちゃくちゃ怒ってる。
さっきまでの熱い視線は、愛ではありませんでした。
警戒でした。
「お前、近づくなよ」
という目だったのです。
私はすぐに後ろへ下がりました。
妻は横で笑っています。
「好かれてなかったね」
と一言。
はい。
その通りです。
私は犬の気持ちを完全に読み間違えました。
でも、なぜでしょう。
吠えられたのに、少し楽しかったのです。
家に帰ってからも、妻と
「あの犬、すごかったね」
「私、完全にフラれたね」
と笑っていました。
こういう小さな笑いって、実はとても大事だと思います。
大きな幸せではありません。
宝くじが当たったわけでもない。
高級焼肉を食べたわけでもない。
ただ、知らない犬に見つめられて、勘違いして、吠えられただけです。
でも、その一瞬で心が少し軽くなりました。
ただ、うつ病で働けず、お金の不安が強いときは、こういう小さな笑いにも気づきにくくなります。
散歩をしていても、頭の中はお金のこと。
家賃は払えるのか。
生活費はどうするのか。
この先、自分はどうなるのか。
そんな不安でいっぱいだと、犬に見つめられても、笑う余裕なんてありません。
あなたは悪くありません。
それだけ不安が大きいということです。
だからこそ、障害年金を考えてほしいのです。
障害年金は、人生を一発逆転させる魔法ではありません。
でも、お金の不安を少し軽くする力があります。
不安が少し軽くなると、心にすき間ができます。
そのすき間に、夕方の風や、妻との会話や、犬に吠えられた笑いが入ってくるのです。
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